足枷
Introduction
「手枷」が手の自由を制限する類のものである通り、
今回紹介する「足枷」は足の自由を制限する類のものですね。
手枷の足バージョン、だから足枷。
「~の足かせになる」という例えは一般的に使われていますが、
その意は「足手まといになる」や「邪魔になる」のように
味方が足を引っ張ってしまう…という捉え方をします。
なので狭義での足枷は歩行や移動を妨害すべき刑具という事になりましょうか。
鉄の金具で両足首を繋ぎ、重石代わりの鉄球が連結されているという古典的な”アレ”です。
中世ヨーロッパや戦国時代の牢屋のイメージ満載ですね。
ことSMに関して言えば鉄具に鉄球…といったような代物ではなく、
単純に両足首を固定する要素に特化したものが用いられます。
ただ…、意外と見落とされがちなんですが…
足枷単体ではただの装飾品にしか成り得ない
…んですよね。
錠前固定式ならともかく、バックル固定式だと手が自由なら外せちゃうし。
じゃぁどうやって調教に実用するべきか…今回はそんな足枷のご紹介です。

commentary
足枷には上記「重石連結」タイプや「単純拘束」タイプがある訳ですが、
他にも広義での足枷として、
両太ももを拘束する「腿枷」や両足首を突っ張り棒などで拘束する「棒付足枷」なんかもあります。
主に狭義の足枷は移動や逃亡の防止が主眼に置かれていて、
広義の足枷は強制的に脚の開閉状態を固定する目的に特化しています。
要するにSM用、って事ですね。
ただ、腿枷や棒付の場合は使用できる姿勢が極端に限定されてしまうのが難点でして。
私は調教において使用機会が著しく限られる拘束具をあまり好まないので、
腿枷や棒付を使うくらいなら縄を使ってベッドフレームや部屋の内装を活用しちゃう事が専らです。
棒付に至っては運ぶの厄介ですしねー。いやマジで携帯不向き。
単純に足枷を「両足首を固定するもの」とすれば、
後ろ手に組ませて手の自由を奪った上で使用するのが最もシンプルかつ最良じゃないでしょうか。
見た目の華やかさには欠けますが、
「足が自由に動かせない」「歩けない」という精神的な圧迫は想像以上に効果があります。
また、手枷と連結させてしまえば全身の動きを「ある程度」封じる事が出来ます。
「ある程度」という点が核心部分でして、逆を言えば多少は動かせるということですね。
性奴隷からすれば「どれだけのたうち回っても調教を遮る動きは出来ない」という歯痒さ。
これもまた心理的に与える焦燥感は魅力的ですよ。

SMグッズの中では比較的敷居の低い部類だと思いますし、
その割にビジュアルとメンタルには効果絶大ですから、SMデビューに最適な道具なのではないかなぁ、と。
手枷とセットで用意しておけば使用場面は少なくないでしょうし。
それを如何に様々な調教へ発展させていくか、考えるだけでムフフ…なアイテム間違いなしです。
■グッズ購入(NLS商品詳細ページにリンクします)
拘束部位をチェーンで繋ぐタイプの単純足枷ですね。
チェーンの長さがある分だけ足は動かせますから、お散歩なんかさせても面白いです。
手枷とのジョイントはできませんが、手枷のチェーンとX字にクロスさせる使い方もできますよ。
一方こちらはクリップで拘束部位を結合している着脱可能タイプです。
同様の手枷も用意できれば手枷と足枷をジョイントする事が出来ます。
右手枷と左足枷、左手枷と右足枷をそれぞれジョイントすれば拘束力も増しますし、
他にもあんな事やこんな事も…クリップ式の魅力は応用の広さですね。
どのような足枷を用意するにしても、単体での使用について底が浅いのは確かです。
とはいえ拘束道具である以上は使用機会は少なくありませんし、
いかに他拘束具と組み合わせて応用していくかで価値は相当上がります。
SMの印象を具現化したような道具でもありますし、
使えば機能以上に心理的作用を望めるメリットもあります。
上手く良さを引き出して活用していけば手放せない道具になると思いますよ。
…ちょっと、大袈裟かな?