口枷

Introduction

突然ですが、唾液が1日に約1リットルも分泌されるってご存知でした?
基本的には口腔粘膜を保護すべく常に一定量が口内にキープされているのだとか。

赤ちゃんであれば涎を垂れ流しにしていても愛らしいでしょうが、
大の大人が唾液なんぞ垂らそうモンなら、もれなく軽蔑の眼差しを頂ける事でしょう。

「なんだアイツ、クスリでもヤッてんじゃねーの」的な。

だからこそ1日1リットル分泌されようが好き好んで涎を垂らす大人はいない訳です。

それに、体内で生成される無色透明な粘液って何だか卑猥な感覚がありませんか?
男性的にはカウパー液、女性的には「愛液」とでも言っておきましょうか、それです。
オーラルセックスが前戯として一般的になってからというもの、
唾液は立派な「愛液」として見られるようになった節があります。

今回は口枷のご紹介なのに唾液の事をつらつらと。
何故かって、私が「口枷を噛ませて涎を垂れ流させる」のが好きだからです☆

とりあえず唾液トークはこれくらいにして、
口枷についての詳細は解説をどうぞー。

(参考画像1:身体だけでなく言葉までも拘束されるという無力感が魅力。)

commentary

唾液にばかり拘っていたら私の趣味丸出しなので、ここからは多少真面目に。

「口枷」っていう言葉の意味だけを取れば、発声や発言をある程度制限できるモノは全て「口枷」です。
より和的な表現をすれば猿轡(さるぐつわ)と呼ばれますね。

主目的である「一切の発声を封じる」に執着するのであれば、
布や新聞紙を入るだけ口に押し込んで、テープでしっかりと口を止めてしまうのが最良でしょう。
それでも鼻や喉からくぐもった呻き声は漏れてしまいますが。
鼻腔はキチンと通るようにしておかないと窒息してしまうので要注意です。
まぁ犯罪用ですね、これ。

で、SMに用いるなら声ではなく言葉を封じる方に着目したいですね。
言葉というのは人間の意思表示でもありますから、そこを拘束しよう、と。
助けを求めたくても言葉にならない。
止めてもらおうと思っても伝える事ができない。
そういった精神的圧力を与える手段として口枷は無くてはならない調教道具です。

口枷の種類は、例えば一番手軽なもので手拭や薄手のタオル等がよく使われますね。
着用していた下着を口内に押し込んで布で抑え込むという手法はもはや伝統芸です。

SMに特化した一番有名な口枷がボールギャグでしょうか。
参考画像1で噛まされているヤツがそれです。
球状のもので口を開けたまま固定されるので言葉を発する事はできません。
ただ、球そのものは空洞で、表面にも小さい穴が幾つも開いていますから声は筒抜けです。
ビジュアル的にも好まれますが、一番の魅力は口内で溢れ出る涎が球を通じて垂れ流しになる事。
口を閉じる事が不可能なので、涎を飲み込んで処理する事ができないんです。
四つん這いにさせれば効果抜群ですよー。

涎を更に楽しむのであればリングギャグもオススメです。
ただリングで口を開かせたまま固定する口枷ですね。
球すらないのでボールギャグより垂れ流される涎の量は多いですよ、そりゃぁもう。

(参考画像2:下を向く姿勢であれば、はしたなく涎を垂れ流す様が堪能できるのです。至福!)

色々ある口枷の種類ですが、SMの導入に対して選択するのであれば、
シンプルに「発言を制限したい」か「発声も制限したい」かで分ければいいと思います。

前者であればボールギャグが見た目にも機能的にも優れていてオススメですね。
後者の場合であればSM道具を使うより布製品を応用する方が効果的ですよ。
道具にはどうしても隙間が生じてしまうので完璧なフィットは望めないんです。
布は自在にフィットしますから、後は持ち前の手腕で最適な拘束を施していって下さい。
くれぐれも窒息には気をつけて下さいね。

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SM口枷(赤)(画像提供:NLS)

色は大体どのメーカーも赤か黒だったりしますが、縄や拘束具の色に合わせると統一感があって素敵です。
どうしても口の両側が皮のベルトと干渉してしまうので、ケアは忘れずに。

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