ボンデージテープ
Introduction
これは「テープで拘束する」という、まるで荷造りのような発想の拘束道具です。
…って、SMに興味を持ち始めたばかりのお方にはあまりピンと来ないかもしれませんね。
ボンデージテープというのは、簡単に言ってしまえばガムテープやビニールテープのようなものです。
使用方法も拘束したい部分にテープをただ巻きつけるだけ、という代物。
ただしボンデージと名がつくからには特性がありまして。
普通のテープは裏面が粘着物質で加工されていて、それを対象物に貼り付けて使用しますよね?
ボンデージテープはテープ自体の静電気を利用してテープ同士がくっつくようになっているのです。
それがどう画期的なのかというと。
普通のテープで人体を拘束すると肌に粘着物質を貼り付けることになるので、剥がす時に地獄をみます。
ワイルドなムダ毛処理をしたい場合を除いて、粘着性テープを直には貼りたくないものです。
その点、ボンデージテープは非粘着性なので肌に貼り付きません。
剥がす時に痛くないという素晴らしさ!!
テープを二重三重に巻くだけでガムテープやビニールテープのような拘束ができるのです。
そんなボンデージテープの活用法についてご紹介しましょう。

commentary
ボンデージテープのメリットは何度も言うように非粘着性であることです。
ガムテープ等の粘着性テープのように使用を尻込みしてしまう事もありません。
手や足をササッと巻いて拘束する、という手軽な使い方が容易に出来てしまいます。
また、縄よりも肌との接着面が広いので拘束痕が残らないという特徴もあります。
そういった意味でボンデージテープはソフトSM向けの拘束道具と言えますね。
私がボンデージテープを使用するのは手軽さとビジュアルを求めたい時です。
例えば雰囲気作りのひとつとして「乱暴されている」というアクセントをつけたい場合。
手や足に限らず、目や口等も「敢えて乱雑に」グルグルと巻きつけます。
意図的にそうすることで、まるで犯されているかのような印象を与える事ができるのです。
縄だと緊縛工程で乱暴さを出すのは難しいですから、テープならではの雰囲気を楽しめると思いますよ。
手軽さでいうとバイブやローター、電マなどを固定するのにも非常に有効です。
どのような曲面でも使えるというのはテープの本来の持ち味ですからね。
ソフトSM向けと紹介しましたが使い方に拘れば幾らでも応用は可能な道具なのです。

気をつけたいのは使い過ぎによる飽きやすさと、どうしても手抜きに見えてしまうチープさです。
ただ巻くだけ、という手軽さも逆に言うと「それしかできない道具」という事になります。
もちろん応用は出来るのですが、縄や他の拘束具も使いながら「今回はテープで」というメリハリは必要です。
上手に使い分けながらテープならではの拘束を演出するのが最適なんじゃないかなぁと思いますよ。
■グッズ購入(NLS商品詳細ページにリンクします)
乱暴なシチュエーションを求めるなら黒が一番です。
ピンクはどちらかというとソフトな印象なのでSMの重厚感を嫌うパートナーには受け入れられやすいですね。
透明は使ったことがないのですが…どうなんでしょう?セロテープみたいで何だか…。
海外製のボンデージテープには赤もあるのですが、コストと材質に若干の不満があるので私は回避しています。
ガムテープくらい厚みと重みがあるボンデージテープがあれば最高なんだけどなぁ。
あ、ちなみにテープとしての強度や使用感は粘着性テープと大して変わりませんので拘束力は十分にありますよ。